年齢別・発達障害との付き合い方(女の子の場合)

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発達障害についての院長インタビュー

就学前のお子様への接し方

気になる点があれば専門家に相談する

女の子は男の子に比べて、問題行動につながるような特性が見られにくく、発達障害であることに周囲が気づきにくいものです。周りからの理解を得られず、困りごとを抱えたまま成長することで、自己肯定感が低下して将来的にうつ病や適応障害などの二次障害を発症してしまうケースもあります。「集中力がない」「忘れ物やなくしものが多い」といった状態が目立つようであれば、小児科の医師など専門家に早めに相談しておくと安心です。

困っているときの伝え方を教えてあげる

発達障害を抱える女の子の場合は引っ込み思案になり、困ったことがあっても「助けて」と言わないことが多いです。なので、この時期には「こういう風に言えばいいんだよ」という例をたくさん聞かせてあげて、少しずつお子様が「困ってるから助けて」と言えるようなサポートをしてあげることが大切です。いきなりは難しいかと思うので、少しでも何かを伝えようとしているのが伝わったら、「言おうとしてくれたんだね、ありがとう」と声かけをしてあげる。その成功体験を積み重ねて、人に伝えることを怖がらないで言えるように周囲も気をつけてあげましょう。

小学校のお子様への接し方

自立する部分を増やしていく

小学生以降になると集団行動が生活の中心になります。その中で、自立する部分を増やしていくことが大切です。ただし、「自立する」といっても、なんでも自分で決めてしまうのではなく、先ほど「助けて」と言えるようになることが大事とお伝えした延長線上で、まずは「これはやっていい?」と周囲に聞く練習をしていくことが大切です。発達障害のお子様は、違った視点や感性を持っているので、みんなが「こうだよね」ということに対して、異なる解釈をしがちな傾向があります。そこで、周囲はどう思っているのかを尋ねられるようにして、「これは違うかったんだ」「これは、こういう風に考えるのか」というように、状況証拠を積み上げていくと「じゃあ、こうすればいいんだ」と理解できるようになってきます。

学習面のサポートを行う

小学生になると対人関係だけでなく、学習面での困りごとが出てくる場合があります。「文章の意図が読み取れない」「数字の概念が理解できない」のほか、平均的な学力はあるけれど「字の形を認識することが難しく文字が読めない」「字が歪んで見える」といった学習障害(LD)の症状が現れるケースもあります。特に、日本語でつまづいてしまうと、全ての教科に苦手意識が生まれ、どんどん「勉強はいやだ」と思うようになってしまいます。そのため、この時期に勉強嫌いにならないように、お子様の得意な面を活かすなど、工夫をしながら学習を進めていくことを心がけてあげるといいでしょう。

中学・高校生のお子様への接し方

睡眠不足など生活の乱れに気をつける

中学・高校生になってくると、学校に加えて部活や塾などの習いごとで帰宅時間が遅くなり、それにともなって睡眠時間も減少する傾向があります。思春期のころは、ただでさえ精神面でも不安定になりがちな年頃だということに加えて、体も急激に成長していきます。体の不調は心の不調にもつながるため、きちんと睡眠時間を取り、生活リズムを整えることが大切です。

第三者をうまく頼る

中学・高校生は第二次性徴が始まり、思春期を迎えます。親に反抗的な態度を取るなど、家庭内だけで問題を解決するのは難しくなることもあります。そういうときは問題を抱えこまず、学校の先生やカウンセラー、医師など外部の人をうまく頼ってください。何かあったときに「この人なら相談してもいいかな」と思える人たちがお子様にいることが、とても大切です。

性の問題についても気をつけてあげる

発達障害のお子様の中には、性の問題についてピンときにくい子もいます。年齢が上がっても相手との距離感が分からず、「仲良し」という表現方法のつもりで抱きついたり、近寄りすぎてしまうことがあるのです。そのため、どの程度の距離感で接するのが適切かをきちんと教えてあげることも必要になってくるでしょう。特に、女の子は性犯罪に巻き込まれる危険性もあります。仲良くなったからといって、安易に他人について行かないなど、気をつける行動についても、きちんと日頃から伝えておくことが大切です。

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