発達障害の特性

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発達障害についての院長インタビュー

自閉スペクトラム症の特性

自閉スペクトラム症は、コミュニケーションを取るのが苦手、ものや行動などにこだわりがあるという特性を持っています。どの特性がどんなふうに出るのかは個人によって違うため、一口に「自閉スペクトラム症」といっても多種多様です。

特徴的な行動

・会話のキャッチボールがうまくできない

・言葉に遅れがある

・思い通りにならないと癇癪(かんしゃく)を起こす

・ひとり言が多い

・人の言ったことをオウム返しする

・表情や話し方などから相手の感情を読み取ることが苦手

・ものの並べ方にこだわりがあり、思うように並べないと気が済まない

・特定のことにしか関心がなく、そのほかのことには無関心 など

 

上記のような例は程度の差はあるものの、誰しもが経験したことがあることかもしれません。しかし、このような状態が続き、集団生活になじめないなどの困りごとがある場合は、自閉スペクトラム症と診断される可能性もあります。

ADHD(注意欠如・多動症)の特性

ADHD(注意欠如・多動症)には、集中力がない、じっとしているのが苦手、思いつくまま行動してしまうという特性があります。努力しても刺激があると注意が逸れてしまう、わかっていても集中できないなど、切り替えができないことが判断の鍵となります。

特徴的な行動

・物事に集中することができない

・忘れ物が多い

・じっとすることができない

・順番待ちができない

・授業中や会議中にに立ち歩く

・重要なことでも期日を守ることができない

・一方的にしゃべり過ぎてしまう

・衝動買いをしすぎてしまう など

 

ADHD(注意欠如・多動症)は、脳の中のドーパミンと呼ばれる物質の働きを整えることで症状が緩和することが知られています。そのため、内服薬を使用することによって効果が出る場合もあります。ただし、薬を使ったからといってADHDの特性そのものがなくなるわけではありません。あくまでも薬は脳の状態を整えて集中しやすくするための手段の一つ。少しでも日常生活を送りやすくするために、効果的に使用していきます。

学習障害の特性

学習障害とは、読む、書く、計算するなどの学習の中でも、特定の分野が著しく苦手という特徴があります。苦手部分が限定されていることから、「限局性学習症」ともいわれています。読むのが苦手な「読字障害(ディスレクシア)」、書くことが苦手な「書字表出障害(ディスグラフィア)」、計算することが苦手な「算数障害(ディスカリキュリア)」などに分類されます。

特徴的な行動

・字の形を認識することが難しく、文字が読めない

・字が歪んで見える

・「っ」「ゃ」「ょ」といった小さい文字を認識できない

・黒板の字を書き写すのに時間がかかる

・文字と音を結びつけることができない

・簡単な計算ができない

・数字の概念が理解できない など

 

上記の特徴があったとしても、一般的な努力をして学習できる状態であれば学習障害とは診断されません。いくら努力を重ねても状況が改善されず、学習の困難がある場合には特別なサポートが必要になります。

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