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院長紹介
田島 世貴
たじま せいき
平成10年3月
佐賀医科大学(現・佐賀大学医学部)卒業
平成10年5月
熊本大学発達小児科 他 研修医
平成12年4月
熊本大学大学院医学薬学研究科 博士課程
平成16年4月
球磨郡公立多良木病院小児科 医員
平成17年4月
大阪市立大学疲労クリニカルセンター 研究医
平成18年4月
関西福祉科学大学健康福祉学部 講師
平成21年4月
兵庫県立リハビリテーション中央病院 小児科・神経小児科・児童精神科 医長
平成28年4月
国立障害者リハビリテーションセンター病院 小児科医長 発達障害者情報・支援センター兼務
令和2年7月
大阪市立心身障がい者リハビリテーションセンター診療所 小児科医務主幹
Interview
ドクターズインタビュー
2022年9月、神戸市中央区に開業した「おひさま 子ども・ファミリークリニック」。院長の田島 世貴先生は、小児科や児童精神科の医師としてだけではなく、厚生労働省医系技官、大阪市公衆衛生医師、大学教員および研究者など様々な立場から、子どもの医療、福祉、教育に携わってきた経験豊富な医師です。そんな田島先生に、医師としての思いや診療の際に大切にしていることなどのお話をお聞きしました。
一人ひとりのお子様が自分らしく生きるために
健康な体を目指し睡眠などの衛生指導をおこなっています
01.なぜ医師になろうと思ったのですか?
小学生の頃はぜん息で体が弱かったので、発作を起こしては学校を休んでいるような子どもだったんです。あるとき、風邪をこじらせて肺炎になったときに2ヶ月ほど入院することになってしまって、半年くらい学校に行けない時期がありました。そのとき、担当だった小児科の先生が親身になって私に関わってくれたことにすごく助けられて、「病院の先生ってかっこいい」と思ったのがきっかけですね。その頃から、医者になるなら小児科と決めていました。
02.先生が診療時に大切にしていることは?
「健やかな体に、健やかな心が宿る」という言葉があるように、心を元気にするためには健康な体づくりが重要だと思っています。ですから、当院では睡眠障害はもちろん、発達障害や不登校、引きこもりで悩んでいるお子様には、まず健康的な生活を送るためにどうすれば良いのかを一緒に考えていくことを大切にしています。特に、睡眠に関するアドバイスはしっかりと行っていきます。
03.先生が患者様と接する上で気を付けていることを教えてください
まず、一番に心がけているのは「否定しない」ということです。治療においては、お子様との信頼関係を構築していく必要があります。私は睡眠障害や発達障害、不登校、引きこもりのお子様を診ることが多いのですが、これらの症状を訴えるお子様の中には周囲からの理解を得られずに苦しんでいる子もたくさんいます。はたから見れば「サボっている」「だらけている」だけに思える。だけど、本人はすごく困っていて、どうしたらいいのか分からないと悩んでいることもあります。だからこそ、お子様がどんなことを言っても、まずは受け入れ、「気軽に話しやすい人」になれるよう心がけています。
04.患者様へのメッセージをお願いします
例えば、骨折したときには目に見えて分かることなので、「仕方ないね。今はゆっくり休んでね」と言ってもらえます。ところが、心がポキンと折れてしまっても目には見えないので、きちんと言葉で伝えないと誰にも分かってもらえません。特に、発達障害のお子様の行動や言動は周囲の人と視点が異なり、全く文化の違うところで育った外国人のように思われることもあります。私は、そんなとき、お子様の困っていることをきちんと見える化し、保護者の方に伝える「翻訳者」のような存在になりたいと思っています。また、現状を整理した上で、できること、できないことを明確にしたり、やってみた方がいいことについては、アドバイスをしながら、お子様が健やかな生活を送れるようなサポートをします。もし、睡眠障害や発達障害、不登校、引きこもりでお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。