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- インタビュー(睡眠障害編)
睡眠障害についての院長インタビュー動画
01.睡眠障害とはどのような病気なのでしょうか?
睡眠障害とは「なかなか眠れない」「寝すぎてしまう」など睡眠に関連した病気のことをいいます。睡眠障害の種類は、大きく分けると不眠症、覚醒障害、睡眠時随伴症があります。「朝、起きることができない」「日中、常に眠さを感じる」「学校から帰ってきたら寝てしまう」「夜、1時間以上経っても眠れない」などといった症状が日常的に続く場合は、睡眠障害の可能性があります。
02.睡眠障害の原因はどんなものがありますか?
子どもの睡眠障害については、十数年前から医学界でも注目されていました。今ほど情報化社会でなかった時代だったので、当時はどちらかというと勉強や部活、習いごとを一生懸命頑張りすぎて、あるとき過労状態になって睡眠障害になってしまうというケースが多かったように思います。一方、スマートフォンの普及などIT化が進んだ現代では、動画コンテンツやゲームに熱中して寝る時間が遅くなり、睡眠リズムが乱れてしまうケースも増えてきました。
03.睡眠障害の原因も昔と今では変わってきているのですね
そうですね。今は情報が過多になって選択肢がとても多くなっています。やることが増えれば、そのための時間も必要です。親御さんはお子様のやりたいことを尊重したいという気持ちがあり、いろいろなことを経験させているのだと思います。とはいえ、時間は有限なので「やらない」という選択を選ぶことも大切ではないでしょうか。
04.理想的な睡眠時間はどれくらいなのでしょうか?
小学生のお子様であれば、9時間から10時間が理想です。中高生なら少なくとも7時間、できれば8時間睡眠を心がけてみてください。学校や部活動、習いごとなどで、なかなか難しいとは思いますが、睡眠中は傷ついた体を修復するために必要な成長ホルモンが出ています。成長ホルモンは寝ているときにしか出ないので、体の疲れをとるためにも睡眠はとても重要です。
05.睡眠障害の受診目安はありますか
睡眠リズムが乱れているなと少しでも感じたら、一度ご相談に来てください。睡眠障害の治療で受診されるのは、学校に行けなくなってから来る方が多いのですが、「それからでは遅い」というのが正直なところです。その状態になると、回復するのに半年から1年ほどかかってしまうケースもあります。「家に帰ってきたらすぐに寝てしまう」「日中に寝過ぎてしまう」という症状が現れたら、できるだけ早めに受診することをおすすめしています。