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- 不登校のタイプと4つの時期
不登校・引きこもりについての院長インタビュー
不登校のタイプ
文部科学省 では、不登校を以下の7つのタイプに分類しています。
- 学校生活上の影響
- あそび・非行
- 無気力
- 不安など情緒的混乱
- 意図的な拒否
- 複合
- その他
不登校の原因となるものは一つだけではなく、複数の要因が組み合わさっている場合もあります。その中でも「学校生活上の影響」「あそび・非行」「無気力」「不安など情緒的混乱」「意図的な拒否」について詳しく解説します。
学校生活上の影響
「学校生活上の影響がある」型は、友だちや先生との関係、勉強や部活動の成績などが原因で不登校になっている場合のことをいいます。ADHD(注意欠如・多動症)や学習障害など発達障害のお子様は、認知に偏りがあることから対人関係や学習面で適応しにくいと悩むこともあります。
あそび・非行
「あそび・非行」型は、遊ぶためや、非行グループに入ったりして登校しない状態のことをいいます。中学生以降の子どもに多く、夜中まで出歩いたりして犯罪に巻き込まれるケースもあります。交流しているグループの影響が大きいため、家庭内で対応が難しい場合は学校の先生やカウンセラーなど外部の人間が間に入る方法が有効なケースもあります。
無気力
「無気力」型は、なんとなく学校に行きたくない状態のことをいいます。明確な原因はありませんが、長引くと回復に時間がかかってしまうので早めに対応することが大切です。最近では自己肯定感が低いことから、やる気を失って 無気力な状態になっているケースが増えてきました。そういうお子様には、自分に自信が持てるような声かけや関わりが必要です。
不安など情緒的混乱
「不安など情緒的混乱」型は、登校の意思はあるが身体の不調を訴え登校できない、漠然とした不安があり登校できない状態のことをいいます。低学年のお子様が両親と離れることに不安を覚える「分離不安」や、心身の疲労が原因で漠然とした不安を抱える「息切れによるもの」、甘やかされて育ち、自分で周囲に何かを伝えることが苦手でなじめない「甘やかされによるもの」、家庭内の不和や環境の変化による「生活基盤の不安定によるもの」などが原因としてあげられます。
意図的な拒否
「意図的な拒否」型は、学校へ行くことに意義を感じられず、自分の好きなことをすると選んで登校しないタイプのことをいいます。保護者の考え方の影響から、不登校になるケースもあります。
不登校の4つの時期
不登校には「初期」「進行期」「混乱期」「回復期」の4つの時期があります。
初期
「初期」は、学校に行くのを嫌がり始める時期のことです。この時期のお子様の特徴としては、朝起きるのが極端に遅くなったり、体調不良を訴えたりする日が増えてきます。お子様の様子がいつもと違うと感じたら、じっくり話を聞くなどして早めに対応することをおすすめします。
進行期
「進行期」になると、体調が悪くなる、気分が落ち込むなど学校へ行くことに対して心身に大きな影響が出始めます。学校へ行かなくてもいいと伝えることで、一旦は落ち着きを見せますが、学校へ行かなくなったことで昼夜逆転の生活になり、生活リズムが乱れるようになる子もいます。
混乱期
「混乱期」は、学校へ行かないことに対する葛藤が生まれてくる時期のことをいいます。一見、普段と変わりないように見えても、心の中では本人なりに不登校に対して苦悩を抱えていることもあります。登校の意思を見せるようになったら、学校の先生やカウンセラーなど第三者の力も借りながら、登校できるようにサポートしていくことも大切です。
回復期
「回復期」になると心身ともに回復してきた様子が見られ、「学校に行きたい」と言い出し始めます。本人の希望を尊重して、無理はさせないことを大切にしながら、できることに少しずつチャレンジしていくと良いでしょう。
不登校でお悩みの方はご相談ください
当院では、不登校のお子様に対して、
1.日中に活動できるような睡眠覚醒リズムを取り戻すように治療する
2.学校生活に戻るときに、学校で一番多い授業時間でのストレスを減らすために、自宅学習等をして備える
3.他人の目線が怖い場合には、不安に関する治療を行う
という治療を行なっています。もし不登校で悩まれている場合は、ぜひ当院の医師までご相談ください。